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秋田県経営品質賞

表彰理由

優秀賞 株式会社アキタシステムマネジメント

 株式会社アキタシステムマネジメント(以下ASM)は、経営理念である「社会に必要とされ、愛される会社に。社員には自己目標達成の場に」の実現に向け、「ASMブランド」構想のもとに経営活動全般にわたる改革に取り組んでいます。この経営目的と目標の実現を目指した取り組みと自己革新能力の向上についての取り組み状況について審査を進めた結果、経営トップの強い思いを中心に、組織が一体となり顧客価値創出に向けた活動を継続して実践していることが確認されました。審査において評価された主な点は次の通りです。

(1)組織の優れた規範作り、強い会社作りを追い求め続ける経営トップのリーダーシップ
 社長の役割は「会社を半永久的に継続させる」ことであるとの信念から、特に財務体質の強化と人材育成を重視した経営を行っています。財務については過去のバブル崩壊による企業存亡の危機に直面した体験から、景気に左右されない会社でなければならないとの強い認識のもと、財務の中でも特に自己資本比率、流動比率、当座比率などの安全性の強化に取り組んでいます。また、ASMの主要なノウハウやスキルは「人」に蓄積される、人材こそが事業の源という強い思いのもと、“ASMブランド”実現に必要なことは人間力と技術力の育成にあると考え、人材育成に取り組んできています。

(2)顧客別の対応力を協働により高め続け、「顧客満足度調査」にて全国一位の評価を取得
 経済の減速に伴う新規IT投資の先送りやお客様システムのダウンサイジング化、オープン化の加速、加えて、本社部門への投資の集約化という逆風の中で、ビジネスパートナーであるIBMと一体となって顧客別の対応力を高めるための様々な施策を行ってきました。その結果、お客様の総合満足度が年々向上し、平成20年度に実施されたIBMの全国システムベンダーの「顧客満足度調査」の総合評価において全国一位を得るまでに至っています。

(3)お客様の新たなITニーズにいち早く応えるための組織的な学習の場を構築
 社員が自主的に考え、行動できる環境の場として「社長と本音で語る会」、「小委員会」や外部講師による講演会である「外から見たASM」を設け、社員の個性と創造性が発揮される状況を経営幹部が積極的に導き出す支援をしています。それにより高い顧客価値の創出や市場機会の発見に向け、社員が自ら考え、判断・実践できる学習の場が構築され、自発的な組織風土への変容が着実に起こっています。


優秀賞 秋田日産自動車株式会社

 秋田日産自動車株式会社は、日産自動車鰍フ販売代理店として、過去の他メーカーとのシェア争いで県内での成果達成に大きく貢献しましたが、その際、台数至上主義では「後に何も残らない」ことを学び、顧客至上主義に大きく舵をきった結果、「売上高営業利益率・顧客満足度・販売占有率・販売目標達成率」が総合的に優れていることが評価され、2001年から7年連続、通算14回目の日産自動車社長賞を受賞しています。現在、市場が縮小傾向にあり、かつ、多様な顧客要求への対応が求められる事業環境のもと、「組織と人材の成長により、どのような環境下にあってもお客さまから信頼される企業になること」を目指しています。なかでも、来店していただく営業への転換に注力し、店舗での営業を主とする異業種のおもてなしを参考に、店舗でのサービスやイベントといった取り組みを工夫するなど一定の成果をあげています。審査において評価された主な点は次の通りです。

(1)トップの描く経営理念など秋田日産自動車鰍ェ目指す価値の社員への浸透
 秋田日産自動車鰍ェ大切にしている価値は「顧客に安全と安心を提供し、信頼を得ること」であるとの意識を末端社員にまで浸透させています。そのことは営業や点検整備において顧客の立場に立ったサービスを提供していることに表れています。

(2)個々の顧客への密着した営業力及びその管理の仕組み
 営業マン一人ひとりが顧客重視の訪問型販売を行うことを強みとしてきました。その上で各店舗に責任と権限を付与し、店舗毎に地域に応じて主体的に取組む店舗型経営を取り入れるとともに、整備部門と営業部門の人事交流により顧客に適切なアドバイスや説明を行える技術がわかる営業マンを育成するなど、顧客との密接な関係を重視しています。

(3)市場や現場の変化への対応力
 若者の車離れ、軽自動車の販売拡大、営業担当の退職や異動による顧客の離反、営業マンの訪問を好まない顧客の増加、従前の営業方法では営業マンの負担増が生じていることなど、市場や現場の状態を諸々の情報やデータから把握し、そこから訪問型販売から店舗型販売への転換を図るといった戦略課題を導き出し、具体的な取組みに展開しています。


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